Juniper MXおよびEXデバイスのためのプライベートMegaport接続の作成

このトピックでは、Megaportネットワーク上でJuniper MXデバイスとJuniper EXデバイス間にプライベートなポイント・ツー・ポイント接続を作成する方法について説明します。

トポロジー

Juniperデバイストポロジー

前提条件

進む前に、以下を確認してください：

2か所において”Live”ステータスのPortが確立され、完全に展開されたVirtual Cross Connects (VXCs)に接続されていること。 Portをまだ作成していない場合は、Portの作成を参照してください。
各端で物理的な接続を終端するLayer 2またはLayer 3スイッチ。
Megaportに接続する2つのリンクにおいて802.1qトランキングが有効になっていること。

プライベートVXCの展開

このセクションでは、Megaport側での構成プロセスについて、Megaport Portalを使用して説明します。

プライベートVXCを展開するには

Megaport Portalでサービスページに移動し、発信側のA-End Portを選択します。
+ Connectionをクリックします。
Private VXCをクリックします。
対象のPort (B-End)を選択します。
次へをクリックします。
接続の詳細を指定します：
- Connection Name – Megaport Portalで表示されるVXCの名前。識別しやすい名前をVXCに指定してください。後で名前を変更することもできます。
- サービスレベル参照 (オプション) – コストセンター番号、ユニークな顧客ID、または注文書番号など、請求目的で使用するMegaportサービスの一意の識別番号を指定します。サービスレベル参照番号は、請求書の製品セクションに各サービスごとに表示されます。このフィールドは既存のサービスに対しても編集できます。
- Rate Limit – 接続の速度（Mbps）。最大速度が表示されます。使用可能な最大速度は、発信側または宛先ポートのうち小さい方に制限されます。
- VXC State – 接続の初期状態を有効またはシャットダウンで定義します。詳細は、バーチャルクロスコネクトのシャットダウンとフェイルオーバーテストを参照してください。
  
  注記
  
  シャットダウンを選択した場合、このサービスを通過するトラフィックはなく、Megaportネットワーク上でダウンしているかのように振る舞います。このサービスの請求は引き続き行われ、この接続には料金が発生します。
- Preferred A-End VLAN – A-End VLAN経由で受信するこの接続の802.1q VLANタグを指定します。
- Preferred B-End VLAN – B-End VLAN経由で受信するこの接続の802.1q VLANタグを指定します。
  
  各端でのVLANタグは同じである必要はありません。この例では、ダラスとシアトル間の輸送接続の両端でVLAN 3000を使用します。
- 最低期間 – 1ヶ月、12 ヶ月、24 ヶ月、または 36 ヶ月を選択します。期間が長いほど月額料金が安くなります。デフォルトでは 12 ヶ月* が選択されています。早期終了手数料（ETF）を避けるためにスクリーン上の情報に注意してください。
  
  最低期間の自動更新オプションを 12、24、または 36 ヶ月の契約期間のサービスに対して有効にすると、契約終了時に同じ割引価格と期間で自動的に契約が更新されます。契約を更新しない場合、契約期間終了時に契約は月単位の契約に自動的に移行され、次の請求期間には同じ価格で、期間の割引なしで継続されます。
  
  詳細については、VXCの価格と契約条件およびVXC, Megaport Internet, IXの請求を参照してください。
- リソースタグ – リソースタグを使用して、Megaportサービスに独自の参照メタデータを追加できます。
  タグを追加するには:
  1. Add Tagsをクリックします。
  2. Add New Tagをクリックします。
  3. フィールドに詳細を入力します:
    - キー – 文字列最大長128。有効な値は a-z 0-9 _ : . / \ -
    - 値 – 文字列最大長256。有効な値は a-z A-Z 0-9 _ : . @ / + \ - (スペース)
  4. 保存をクリックします。
  そのサービスに既にリソースタグがある場合は、Manage Tagsをクリックして管理できます。
  
  警告
  
  リソースタグに機密情報を含めないでください。機密情報には、既存のタグ定義を返すコマンドや個人や会社を特定する情報が含まれます。
Add VXCをクリックしてVXCを保存します。
注文のレビューをクリックし、注文プロセスを進めます。

VXCが展開されたら、Portalのサービスページで確認できます。

これで、Megaport側の構成が完了したので、回線の各端でJuniperデバイスを構成する必要があります。

回線の各端でのJuniperデバイスの構成

この例では、トランクポートでサポートされている最大伝送単位（MTU）9100を使用します。MTUはオプションです。MTU設定のテストで異なるMTU設定の結果を確認してください。

Juniperデバイスを構成するには

ダラスにあるJuniper MX80ルーターを次のように構成します：

set bridge-domains VL-3000-DAL-SEA vlan-id 3000   
set interfaces xe-1/1/0 description "MP1-10G L2 Port"
set interfaces xe-1/1/0 vlan-tagging    
set interfaces xe-1/1/0 mtu 9100  
set interfaces xe-1/1/0 unit 3000 description MP-DAL-SEA   
set interfaces xe-1/1/0 unit 3000 vlan-id 3000
set interfaces xe-1/1/0 unit 3000 family inet address 10.10.1.1/30

シアトルにあるJuniper EX4600デバイスを次のように構成します：

set vlans VL-3000-DAL-SEA vlan-id 3000  
set interfaces xe-0/0/46 description "Megaport SEA-10G"  
set interfaces xe-0/0/46 vlan-tagging  
set interfaces xe-0/0/46 mtu 9100  
set interfaces xe-0/0/46 unit 3000 description MP-DAL-SEA  
set interfaces xe-0/0/46 unit 3000 vlan-id 3000  
set interfaces xe-0/0/46 unit 3000 family inet address 10.10.1.2/30

MTU設定のテスト - ダラスからシアトル

このセクションでは、ダラスからシアトルへの設定で異なるMTU設定がどのように機能するかを示します。

9100 MTUの使用

maverick@BB1-EQ# run ping 10.10.1.2 size 9100 do-not-fragment  
PING 10.10.1.2 (10.10.1.2): 9100 data bytes  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
^C  
--- 10.10.1.2 ping statistics ---  
4 packets transmitted, 0 packets received, 100% packet loss

9055 MTUの使用

maverick@BB1-EQ# run ping 10.10.1.2 size 9055 do-not-fragment  
PING 10.10.1.2 (10.10.1.2): 9055 data bytes  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
^C  
--- 10.10.1.2 ping statistics ---  
4 packets transmitted, 0 packets received, 100% packet loss

9054 MTUの使用: 成功

maverick@BB1-EQ# run ping 10.10.1.2 size 9054 do-not-fragment  
PING 10.10.1.2 (10.10.1.2): 9054 data bytes  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=0 ttl=64 time=60.443 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=1 ttl=64 time=62.667 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=2 ttl=64 time=57.640 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=3 ttl=64 time=65.529 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=4 ttl=64 time=67.623 ms  
^C  
--- 10.10.1.2 ping statistics ---  
5 packets transmitted, 5 packets received, 0% packet loss  
round-trip min/avg/max/stddev = 57.640/64.212/71.371/4.553 ms

MTU設定のテスト - シアトルからダラス

このセクションでは、シアトルからダラスへの設定で異なるMTU設定がどのように機能するかを示します。

9100 MTUの使用

maverick@BB1-EQ# run ping 10.10.1.2 size 9100 do-not-fragment  
PING 10.10.1.2 (10.10.1.2): 9100 data bytes  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
^C  
--- 10.10.1.2 ping statistics ---  
4 packets transmitted, 0 packets received, 100% packet loss

9055 MTUの使用

maverick@BB1-EQ# run ping 10.10.1.2 size 9055 do-not-fragment  
PING 10.10.1.2 (10.10.1.2): 9055 data bytes  
ping: sendto: Message too long  
ping: sendto: Message too long  
^C 
--- 10.10.1.2 ping statistics ---  
4 packets transmitted, 0 packets received, 100% packet loss

9054 MTUの使用: 成功

maverick@BB1-EQ# run ping 10.10.1.2 size 9054 do-not-fragment  
PING 10.10.1.2 (10.10.1.2): 9054 data bytes  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=0 ttl=64 time=60.443 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=1 ttl=64 time=62.667 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=2 ttl=64 time=57.640 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=3 ttl=64 time=65.529 ms  
9062 bytes from 10.10.1.2: icmp_seq=4 ttl=64 time=67.623 ms  
^C    
--- 10.10.1.2 ping statistics ---    
5 packets transmitted, 5 packets received, 0% packet loss    
round-trip min/avg/max/stddev = 57.640/64.212/71.371/4.553 ms