MCR の概要
MCR は、世界中の Megaport Software Defined Network(SDN)でレイヤー 3 接続を確立するマネージド仮想ルーターサービスです。MCR インスタンスは、主要なグローバルルーティングゾーンのデータセンターで事前設定されています。MCR は、マルチクラウドまたはハイブリッドクラウドネットワーク、ネットワークサービスプロバイダー、およびクラウドサービスプロバイダー間のデータ転送を可能にします。
MCR インスタンスは、Megaport ネットワークのポートのように物理的に相互接続されていません。ただし、物理ポートと同じようにレイヤー 2 VXC 接続をホストでき、Megaport ネットワーク内の他のポートまたは別の MCR に拡張できます。
仕組み
MCR は、2 つ以上の独立した Virtual Cross Connect(VXC)サービスを単一のルーティングドメインに結合し、MCR に接続されているすべての VXC 間の接続を提供します。
物理インフラストラクチャがないため、クラウド間ネットワーキング、主要なパブリッククラウド、IaaS、および SaaS プロバイダー間のプライベートピアリング、および Megaport Software Defined Network(SDN)上の任意のプロバイダーへの直接接続を活用できます。機器を所有および保守する必要はありません。MCR は、レイヤー 3 で接続する複雑さを取り除き、仮想化ネットワーキングの新しい可能性を開きます。
MCR インスタンスは、Megaport ネットワークの物理ポートの有無にかかわらず使用できます。単一のクラウドサービスプロバイダー(CSP)を使用してマルチリージョン構築を設定する場合、または複数の CSP を使用してマルチクラウド構築を設定する場合、MCR は両方の機能を有効にできます。MCR 機能を Megaport ネットワークの物理ポートと組み合わせると、次のような利点があります。
- クラウドプロバイダー間の直接接続を可能にすることで、レイテンシを削減。
- トラフィックを制御およびローカライズするためのリージョン間またはクラウド間の接続。
速度層
MCR 速度オプションは、次の 4 つの層に統合されています。
速度層 | 対称スループット | 非対称スループット |
---|---|---|
1 Gbps | 0.5 Gbps/0.5 Gbps | 1 Gbps |
2.5 Gbps | 1.25/1.25 Gbps | 2.5 Gbps |
5 Gbps | 2.5/2.5 Gbps | 5 Gbps |
10 Gbps | 5/5 Gbps | 10 Gbps |